獣医師から聞いたマルプーの涙やけ対策。たった2か月で改善した方法とは。
わが家の愛犬Pはマルチーズとトイプードルのミックス犬。
現在2歳と7ヶ月(2023年10月時点)ですが1歳を過ぎた頃、涙やけが気になるようになりました。
涙やけは見た目の問題だけと思われがちですが、犬の健康にも大きくかかわってくるため改善が必要と言われています。
色々なケアを施し今ではこんなに綺麗になりました。
この記事ではわが家が実際に行った涙やけ対策をご紹介いたします。
涙やけでお困りの飼い主さんは多いと思うので少しでもご参考になれば幸いです。
犬の涙やけとは?
涙やけは流涙症の症状の1つです。
流涙症とは涙の生産量と排出量のアンバランスにより目に涙が多く溜まり、過剰な涙が目から流れ出ることで起こります。
涙が目から流れ出ることで涙やけが発生します。
- 目の周りが常時濡れている。
- 濡れた毛が赤茶色に変色(涙やけ)する。
涙やけの原因は?
涙の分泌量の増加。
角膜の刺激や眼の痛みなどにより涙の生産量が増加し、眼から涙が溢れてきます。
分泌量が増加する主な異常の原因は
- 逆さまつげ
- 食べ物や花粉のアレルギー
- 角膜潰瘍
などがあります。
角膜腫瘍とかなんだか怖いね。。
涙の排泄経路の異常。
涙は本来、眼⇒涙点⇒涙小管⇒涙嚢⇒鼻涙管を通り鼻へ流れていきますが、この中のどこかに異常があると涙が鼻に流れていくことができなく、眼から溢れてきます。
排泄経路が異常をきたす主な原因としては
- 涙嚢炎:異物の混入や細菌感染などで涙嚢や鼻涙管に炎症が起こる病気。
- 鼻涙管閉塞:先天的な異常(涙の通る管が狭い等)や涙嚢炎により鼻涙管が詰まることで起こる病気。
などが挙げられます。
動物病院から言われた対策は?
まず、当時のかかりつけの動物病院を受診しました。
そこでは具体的な検査は行わず目視と触診による診察だけでした。
獣医師さんから言われたことは3つ。
①ワンクリーンで洗浄
犬種や年齢的に涙やけはしょうがないと言われ、ワンクリーンという目薬が処方されました。
ワンクリーンは殺菌作用を有するホウ酸を有効成分とした点眼剤兼清拭剤。
結膜炎、角膜炎、結膜充血、涙腺炎、 眼瞼炎、 外傷性眼炎の治療及び眼下毛の汚れの清拭 に有用性が認められているものです。
これを一日数回点眼します。
②おやつの見直し。塩分過多を避ける。
涙やけがはじまったタイミングと近い時期におやつに煮干しをあげていました。
しかし塩分不使用のものではなかったため、控えたほうが良いと言われました。
ペット用と思って安心せず気をつけなければ。。
③目のまわりをカットし、余計な刺激をつくらない。
毛が目の中に入ると刺激になり涙がでるかも?
顔周りはバリカンで剃って(顔バリ)スッキリさせた方が良いとのことでした。
たまたま顔バリカットをしていたので継続することに。
しかし、以上の対策を2ヶ月ほど続けましたがあまり効果がありませんでした。
犬もセカンドオピニオンが大切。
改善がみられなかったため、セカンドオピニオンとして他の動物病院を受診しました。
この病院がとても親身に話をきいてくれて現在のかかりつけの病院になっています。
獣医師さん曰く、小型犬に多い鼻涙管閉塞の疑いがあるとのことで、フローレスという蛍光色素を用いた検査をしました。
これは眼にフローレスの液体を1滴落とし、眼から鼻の鼻孔までの涙管が詰まっているかどうか調べる検査です。
小型犬は涙管がもともと細く閉塞しやすい子が多いらしいですが、我が家のPも検査の結果「鼻涙管閉塞」の診断がつきました。
ファーストオピニオンではわからなかった事実!
家で行える対応として病院から指導を受けたのは目や目の周りの洗浄でした。
え、目薬をさすだけじゃダメなの?
目薬では目の汚れは落としきれないんだって。
ぬるま湯を用意し、そこにぶ厚めのコットンを浸してたっぷり水を含ませ、犬の目の上や目の周りを優しくなぞり、目の中や目の周りの汚れを落とします。
洗っていると犬のお顔だけでなく周辺が水浸しになるのでお風呂場で行うか、タオルやトイレシートを敷いた上でやるといいと思います。
わが家は激安のペットシーツを洗浄用に買いました。
洗浄が終わると顔の周りもビシャビシャに。
優しくタオルドライして、ドライヤーの風が目に直接あたらないようにしながら乾かします。(生乾きは雑菌が繁殖するので×)
毛の少ない顔バリはすぐ乾くのでよかったです。
最初は犬も嫌がると思うので最初から全部をやろうとはせず、おやつなどをあげながら短時間ですますようにし、少しずつ慣らしていくと良いと言われました。
頻度は1日2回程度で特に汚れが付着しやすい散歩後が良いそうです。
涙やけ対策は他にも色々試しました。
最後に自分たちでも色々と勉強した中から実際に実践したものをご紹介します。
①フードボウル、ウォーターボウルを陶器に変更。
フードボウルやウォーターボウルは陶器にしました。
プラスチックの器は軽くて落としても割れにくいというメリットがありますが、その分細かい傷がつきやすくその傷に汚れが溜まり雑菌が繁殖しやすいといったデメリットがあります。
陶器は傷がつきにくいため汚れや雑菌の繁殖を抑えることができます。
わが家が愛用しているフードボウルはこの2つ。
軽くて洗いやすく持ち運びやすい、コスパに優れた器です。
コンパクトなので移動先でも使えるサイズ感がgood!
そしてメインで使っているフードボウルはこちら。
たっぷり水をいれてもこぼれにくい深い形状になっています。
デザインもル・クルーゼでかわいい。
ちなみに食器の選び方として、ある程度高さがあるものを選びましょう。
高さがあった方が首の負担も軽減され食べやすく、喉の詰まりや吐き戻しの予防になります。
②飲み水の残留塩素を除去
水道水は残留塩素が含まれています。
残留塩素を除去するために水道水を一度沸騰させ、沸騰後はヤカンの蓋をとり15分以上は加熱し続け、その後冷ましたものをあげるようにしました。
先ほどご紹介した目の洗浄する際のお水も沸騰後のお水を冷まして使用していました。
ただし、塩素除去したお水は通常の水道水よりも劣化が早いため使うたびにお湯を沸かしていました。
この作業が大変だったので今はポット型浄水器のブリタで浄水後のお水を与えています。
③老廃物の排出を促す
水分摂取はこまめにさせ、老廃物を排出させるためトイレの回数を増やしました。
水を飲みたがらない子も多いようですが幸いPは器に水とフードを入れれば喜んで飲みます笑。
これは尿路結石の予防にもなります。
また、医学的根拠はありませんが顔の周りを撫でるように優しくマッサージして、老廃物の排出を期待して取り組みました。
④食事の見直し
おやつは添加物が少ないものや、ゆでたお肉(鶏のささみ、砂肝)や野菜、果物等、シンプルかつ犬の食いつきが良いものを与えました。
メインのドッグフードは現在「モグワンドッグフード」、「ペロリコドッグフードライト」、「アランズナチュラルドッグフード ラム」をローテーションであげています。
フードローテーションは食欲の維持だったり、アレルギーの発症を抑えたりと様々なメリットがあります。
フードを変更する際は時間をかけて慎重に。
犬のためにも涙やけは放っておかない
これらのケアを続けたところ1ヶ月程度で涙が出てくるのが少しずつ落ち着いてきました。
そして2ヶ月くらい経つとほとんど気にならない程度にまで落ち着きました。
今ではコットンで目の洗浄をしなくても涙はそこまで溢れるとこもなく、目の周りの変色も大分落ち着いています。
お顔や目の周りのマッサージはコミュニケーションの1つとして続けています。
目の周りやお耳の付け根など優しく揉むと気持ちいいみたいです笑。
色々と実践したので結局どれが1番効果があったのかは残念ながらわかりませんが総合的にPの涙やけには効果があったようです。
また、今回感じたことは獣医師さんも治療方針は様々。複数受診したことで違った意見が聞けて良かったです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事が涙やけで悩んでいられる飼い主さんのご参考になれば幸いです。