注文住宅に住んで二年半。昔の自分に伝えたい。どんな家を買うべきか。
昔の自分に伝えたい。どんな家を買うべきか。
2019年秋に注文住宅を建てて二年半が経ちました。
住宅は一般的に生涯で一番高い買い物と言われています。(その次が保険)
そのため失敗しないように慎重に検討されることかと思います。
自分も当時相当調べて考えましたが、それでも「こうすれば良かった・・・」と住んで思うことはあります。
今回は当時の自分に伝えたい。「どんな家を買うべきか」について書きました。
これから家を建てる、買う方の参考になれば幸いです。
この記事を書いた人
- らいふ(@zokulifeblog)
- 2018年に設計建築事務所で新築
- 4地域、Ua値0.53、C値0.4とHEAT20 G1に届かない断熱スペック
- 元インディーレーベルバンドマン
- 音楽と心地よい雑貨が好き
結論:ストレスのない家
実際に二年半住んで生活してみてこれにつきます。
「ストレスがない=満足度が高い」
家を買おうと思った動機を思い返してみると
「今の家にストレスがあり、それを解消したい」
でした。
-
子供が産まれて手狭になった。
- 冬寒く、夏暑い。
うちはアパート暮らしだったんですが、部屋が狭いのと隣人に対して音に気を遣うことが住宅購入に至った一つの理由です。
新居を建てたことで住まいの狭さと音問題は解消されました。
せっかく家を買ったのにストレスがあっては「購入動機が解消されない」ので満足度の低い家になってしまいます。
人によって様々。住宅のストレス。
住宅のストレスといっても色々ありますよね。
ちょっと書き出してみてもこんなにありました。
-
住宅ローン
- 狭い
- 暑い、寒い
- 耐震性
- 立地(土砂崩れ、水害)
- 健康(カビ、アトピー)
- 睡眠
- デザイン
- 間取り
- 騒音
- 景観
- 虫
- 臭い
- 近所付き合い
人によってストレスに感じる「要素」や「レベル」は様々。
他の人にとって何ら問題ないことでも自分にとっては大きなストレスというのも良くあります。
自分が「最も避けたい」と感じるストレスに対して、時間や費用を費やすことが満足度の高い家に繋がるかもしれません。
変化に対応するアップデートする家
検討に検討を重ねてストレスを避けたつもりでも、自分のように住んでからストレスが生まれることはあります。
-
想定と違った
- ライフスタイルの変化
新しいストレスを解消するには、ストレスの原因を絶たなければいけません。
原因に合わせた家のアップデート。
カッコよく言いましたがつまりリフォームです。
スマホのアプリは長く使えるように定期的にアップデートされます。
住宅も長く使うもの。
建築時や購入時に予測できなかったストレスに対して日々アップデートすることがストレスのない家に近づくのではないかと。
変更できない項目は慎重に
とはいえ全ての項目がやり直しできるものはなく、一度決めたら最後。変更のできない要素もあります。
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ローン
- ご近所付き合い
- 立地(土砂崩れ、水害など)
- 基礎高
- 景観
これらは一度決めたら変更できません。
(ローンは借り換えをすると少し金利を下げることができますが)
ちなみに自分は大雨が降るたびに「基礎をもっと高くすればよかったなー」と思います。
あとで変更が効かない「予算」や「土地」は慎重に決めたいところです。
リフォームするにしても
いざリフォームしようと思った時、方法は二つ。
- お金をかけずに自分で直す
- お金をかけて人に直してもらう
DIYで自分で直す場合、道具と材料があればプロに依頼するより安く済ませることができます。
最新はDIYに特化したショップもあります。
toolbox(ツールボックス)|リノベーション・DIY・インテリアの通販
toolboxはわが家もキッチンに採用。
お手頃価格ですが、素材を生かしたデザインで気に入っています。
新居に穴をあけたくないよ
DIYは一見敷居が高そうに思えます。
新築の家に手を加えるのも気が引けるかもしれません。
とてもよくわかります笑。
そんな方にオススメなのは新築時に自分でDIYすることです。
わが家はトイレと子供部屋を自分たちで漆喰を塗りました。
屋根裏の棚も自分で作りました。
自分で手を加えることで家に対する気持ちが多少ラフになりました。
「DIYってこんなものか」
とDIY未経験がDIY経験に変わっただけでこんなにも精神的に安定するとは。
そのおかげで、その後も壁に釘を刺してタオルかけにしたりフリーに扱っています。
最近は便利な道具も増えいたり、YouTubeに解説動画も数多くあるのでDIYも敷居は低くなってきていると感じます。
うちは漆喰を二部屋(子供部屋、トイレ)DIYしましたが大変過ぎて死にました。コレは前にテレビで森泉さんが使ってた塗壁材ですが漆喰に比べるとめちゃ使いやすそうでした。
新築で壁紙選びにミスったり、住んでみて途中で飽きたりしてもこれを上から塗れると思えばプチストレスから解放されるかも。 pic.twitter.com/O27OPQHQuz— らいふ🪴毎日雑貨紹介アカウント (@zokulifeblog) 2021年3月12日
こんなのもありました。
家はラフに使ってラフに直せるが一つの理想だと思います。 https://t.co/9sFMASYdNJ pic.twitter.com/vvBz2UpAvs— らいふ🪴毎日雑貨紹介アカウント (@zokulifeblog) 2021年3月12日
プロに依頼する
自分でやるといっても限界があります。
電気、ガス、水道系や耐震アップのための制振装置の設置などなど。プロにお願いしなければならない項目もあります。
住宅ローンを限度額ギリギリまで借り入れてしまうと、プロに依頼する費用がなくなってしまいます。
住宅ローンはリフォーム費用も検討に入れて、限度額ギリギリまで借りるのは避けたほうがいいかもしれません。
住宅のスペックは?
今回あえて耐震や断熱のスペックは書きませんでした。
人によって予算は全然違います。
ストレスの要因とそのレベルも個人差があるので一概な提案が難しいかなと。
それに自分は設計的な知識のない素人なので住んだ感想を言うことはできますが、設計に関する提案は無責任な提案は避けます。
ただ、断熱は光熱費に直結するため、住んでいる地域の最適解は探した方が良いと思います。
当たり前ですが 「ストレスがあって損をする家」より「ストレスを減らして得をする家」のほうが良いです。
簡単に書きましたが断熱を正しく提案できる会社を探すことがとても難しい印象です。
まとめ:読めない未来に対して備える
我ながら理想論なところはありますが大目にみてください笑。
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変更不可能なローンと土地は慎重に
- リフォーム費用は残しておこう。
- DIYを身近に感じよう。
車やバイクのカスタムを楽しむ人はいます。
家も同じようにその時々に合わせてカスタマイズするといいのでは、という話でした。
住宅の進化も日進月歩。
今の脱炭素の動きが更に活発になれば内窓の需要が増え、今よりも安価で高性能な内窓が手に入る時代がくるかもしれません。
低気圧のけだるさにかけて、高“気圧”住宅なんかも生れてくるかもしれません。
数年先の予想も難しいのに、生涯を読むことは自分にはできません。
来るべき未来に対応できるよう「備えておきましょう」「変更できるようにしておきましょう」と昔の自分に伝えたいです。