二階リビングで後悔してる?五年住んで分かったメリットデメリット。
二階リビングのデメリットで検索して多くヒットするのが老後の心配。
二階リビングって階段の上り下り大変じゃない?
これまで一階リビングで生活していた方なら階段を登らないとリビングにたどり着けないという間取りに不安を感じると思います。
実際に筆者も老後を心配して二階リビングにするかどうかとても悩みました。
しかし最終的には二階リビングに決断。
この記事では二階リビングに五年間暮らした筆者が感じた二階リビングの良いところと悪いところをまとめました。
そして最終的に二階リビングを採用した理由もご紹介。
二階リビングの採用に悩まれている方の参考になれば幸いです。
二階リビングを採用した理由。
実際に二階リビングで生活してわかったメリットデメリット。
老後期間と現役期間の年数は?
老後の心配はあるけどそもそも老後って人生で何年間あるのだろう?
メットライフ生命さんがあらゆる世代に何歳から「老後」と思うかを調査しました。
その結果、一番年配である60〜70代の方は「70.88歳(以後、70歳とする)」から老後と感じることがわかりました。
一番の年配層が感じる年齢が一番リアル。
日本人男性の平均寿命が81歳、女性の平均寿命は87歳。
「寿命から老後と感じる年齢を引いた年数」を老後期間と考えると男性が約11年、女性は約17年を老後期間となります。
じゃあ反対に現役期間は何年間なんだろう?
「老後だと感じる年齢から今の年齢を引いた年数」を現役期間と定義すると、現在30歳であれば40年間が現役期間となります。
男性であれば現役期間の方が29年、女性であれば23年長くなります。
いずれにしても圧倒的に現役期間の方が長いという結果に。
老後の一年も現役の一年も等しく同じ人生
わが家が購入した土地は景観の良く、景色を一望できる場所でした。
この土地を最大限に活かせるのは二階リビングですね。
「この景観を活かせない生活に後悔しないだろうか?」
「老後も大事だが現役を後回しにすることは果たして幸福な人生と言えるのだろうか?」
そんな自問自答を繰り返す日々。。
老後も現役も人生の中で等しく同じ時間。
それならばより時間の長い現役時代の満足度を優先することにしました。
転ばぬ先の杖。リスクヘッジは大切。
とはいうものの不安がなくなったわけではありません。
現役時代の方が長いと書きましたが、老後になる前に事故や怪我などで足腰が不自由になる可能性もあります。
人生、予期せぬことは多々ありますから。
二階まで辿り着くことが困難になった時、今の家で生活ができなくなってしまっては困ります。
ということでわが家が考えた対策案はこちら。
かのマリーアントワネットもこんな言葉を残しています。
「二階に住めないなら一階に住めばいいじゃない」
言ってないよ。
わが家の一階には「リビング、キッチン、ダイニング、トイレ」がありません。
リビング、ダイニングはワンルーム的発想で寝室にまとめるとしても、
最低限生活するためにはキッチンとトイレを一階に設置する必要があります。
どちらも水回り。将来増設できるようにあらかじめ配管設計しました。
なるほど。保険を考えておけば安心だね。
最近はこんなコンパクトなキッチンも安価で発売されています。
注意点としてはリフォームができるようにローンギリギリまで借りないこと。
当たり前ですがお金があれば解決できることもお金がないとできませからね。
「転ばぬさきのお金」「お金あれば憂いなし」ですね!
逆に健康?階段のすすめ。
転んだりと危険なイメージのある階段ですが、反対に健康によいというデータもあります。
- 階段の上り下りを毎日3~5階分行うだけで心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患のリスクが20%以上減少。
- 階段の上り下りを毎日50段分くらい行っている人は、心血管疾患のリスクが低いことが明らかに。
- 階段の昇降を毎日11~15回行っている人では、冠動脈疾患や虚血性脳卒中などの動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の発症リスクが22%低かった。
す、凄いぜ!階段!!
階段なくても運動ちゃんとしてるから大丈夫!
若くて健康なうちはそう考えるかもしれません。
しかし子供が産まれて生活習慣が変わったり、年配に近づいたとき運動習慣が残っているかは保証できません。
階段はある意味「強制運動装置」
デメリットばかりに目が行きがちですが、毎日生活しているだけで勝手に体を健康にしてくれると思うと階段もそんなに悪くないとは思いませんか?
実際に二階リビングにして良かった点
ここからは実際に二階リビングに五年間住んでみたリアルな感想です。
まずは二階リビングで生活して良かった点はこちら。
- 開放感がある。
- 景色を楽しめる。
二階なので道路を歩いている人の視線を気にする必要ありません。
また周辺の環境次第ですが、腰高窓にすることで日中どころか夜中もカーテン開けっぱなしの生活が実現します。
わが家は二階から山々を一望することができます。
夏は緑が生い茂り冬は雪景色が広がる様子を毎日眺めることができてとても幸せを感じています。
人間は部屋から外を眺めることに幸福を感じる生き物。
また日本建築学会によると住宅への満足度は窓が大きくなればなるほど高くなるそうです。
二階リビングに景観の良い大きな窓を設置することは満足度アップへの近道かも?
二階リビングのデメリット
もちろん良いことばかりではない二階リビング。
デメリットもちゃんと把握しておくことで建ててからの後悔を防げます。
ここでは五年住んだからわかる二階リビングの隠れたデメリットをご紹介。
- 物音に敏感になる。
- 雨音が気になる。
一階の物音に敏感になる。
常に二階にいるので泥棒などの不審者が侵入してきた時に気づくことが遅れます。
そのため一階で物音が鳴ると必要以上に不安を感じます。
これは実際に住んでみるまで思いもしなかったです。
対策としては室内に防犯カメラを設置すること。
最近はペットカメラやベビーカメラが手頃に手に入るようになっています。
わが家もTapoのペットカメラを防犯に愛用していますが動体検知してスマホに通知を送ってくれるため安心感は格段に上がりました。
屋外カメラと違って故意に破壊されることもない!
雨音が大きく感じる。
一階リビングに比べて物理的に屋根窓の距離が近くなるため、一階リビングに比べて屋根を叩く雨音は二階リビングの方が大きく感じます。
わが家の屋根はガルバリウム鋼板で屋根裏にアクリアを付加断熱していますが豪雨の時は「バチバチ」となかなか激しい音が聞こえます。
ただ屋根材や屋根断熱の違いなど二階リビングでも気にならないという口コミもあります。
まとめ:二階リビングと一階リビングの選び方。
いかがでしたでしょうか。最後に二階リビングと一階リビングの選び方をまとめます。
コストや防犯などあらゆるリスクを回避したい方。
リスクを理解した上で景観が取れるなどメリットが上回る方。
究極的に安全側に考えれば一階リビング一択だと思います。
リフォームの費用もないに越したことないですからね。
購入した土地が見晴らしの良い場所だったり、二階リビングの方が魅力的な間取りができるなどリスクを超えたメリットを感じるのであれば二階リビングをオススメします。
その際はしっかりとリスクヘッジすることで将来への不安を解消しておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が少しでも二階リビングに迷う方の参考になれば幸いです。